バンスコ (Bansko)
ピリン山脈のふもとに位置し、標高925メートルである. バンスコはブルガリア、そして東ヨーロッパ随一のスキー・リゾートの地として知られている.
バンスコは20世紀のブルガリアの詩人ニコラ・ヴァプツァロフ(Никола Вапцаров、Nikola Vaptsarov)や、聖職者で民族復興の英雄であるヒランダルの聖パイシウス(свети Паисий Хилендарски、sveti Paiciy Hilendarski、Paisiy Hilendarski)、ネオフィト・リルスキ(Неофит Рилски、Neofit Rilski)らの出身地である.
領域の一部はピリン国立公園に含まれている. ピリン国立公園はユネスコの世界遺産にも登録されている国立公園である.
バンスコの町の興りに関して、幾つかの伝説がある. その中のひとつでは、「バンスコはリラ山脈のドバルスコの人々によって開かれた町であり、伝説によればサムイルによって開かれたものである」としている.
別の伝説によれば、バンスコはチョッチョリーノ(Ciociolino)という名のイタリアの画家が築いたというもので、それ故にバンスコ市内にチョチョリン(Chucholin)という地名があるのだとしている. また別のものでは、バンスコはペルン(Perun)と呼ばれるスラヴ人の部族によって築かれたものであるとしている. ペルン族はピリン地方に住み、ペルーンを崇拝する集団であった.